コラム

子どもが幼い時の養育費の使い方

幼い子供

養育費とは子どもが自立するまでの間に必要とする、様々な費用として使われる為のお金です。用途は実に様々ですが、やはり子どもの健やかな成長のために使わうのが望ましいでしょう。

しかし、時には子どもに欲しいものを買うことをせがまれることもあるかと思います。

養育費を受けっているという立場上、はたして欲求のままに買い与えてよいのか、親としては悩んでしまうところでしょう。今回は、そんな養育費の使い道について考えてみたいと思います。

一般的にはどのように使われるお金なの?

調停などで養育費を決める際は、基本的には衣食住や、教育、医療などにかかる費用として算出しています。相手の経済状況なども考慮して金額が決められているものの、標準的な生活がおくれるようにされています。

お小遣いや常識の範囲内での娯楽費なども含まれている金額が支払われているのが一般的です。

対象となる費用に決まりはあるの?

極端な話、養育費は一度受け取ってしまえば、どのようなことに使ったかなどは相手に申告する必要もありませんし、知られることもありません。

ですが、あくまでも子どものためのお金ですから、子どもに使うのが第一です。

中には、子どもの将来のことを思って、養育費には一切手をつけず貯金しているという親御さんもいます。用途に決まりはありませんが、誰のためのお金なのか?ということを忘れてはいけません。

興味を示すものを買い与えても良いのか?

養育費を子どもの興味を満たす事に使うのも決して悪いことではありません。常識から大きく外れたり、極端に贅沢させるのは間違っていますが、子どもが興味を示した音楽や本などを買ってあげるのは大切なことです。

全ての欲求に対して我慢をさせることが正しいとは限りません。もちろん、無駄遣いをさせないことや節約をすることは、当然大切なことではありますが、子供が興味を示したものを買って、気持ちを満たしてあげることも思春期の子どもの情緒を安定させるためにも必要なことなのです。

子どもにも子どもの社会がある

学校やお友達の間で流行っているものを買ってあげることも、時には必要な場合があります。もちろん、経済的に余裕があるとは言えない状況もあるでしょう。

家計の状況をお子さんに伝えることも大切ですが、子どもの社会性も尊重してあげることも大切ですが。とはいえ、なんでも買いあたえれば良いというわけでありませんので限度があることもちゃんと教える必要があります。

子どもの可能性を広げたい

幼い頃の教育が、のちの子どもの可能性を大きく広げることもあります。養育費には、教育にかかる費用も含まれています。英語やそろばん、書道などの習い事をさせてあげることに使うのも良いことだと思います。

年齢が高くなれば、スポーツやクラブ活動にも費用がかかるようになることもあるでしょう。養育費をこれらの費用に充てることは子どもの可能性を広げるためにも、有用なことと考えられます。

長い目で見て使い方をコントロールして

養育費を子どもに求められるまま、あれもこれも与えるために使うのではなく、親が将来も見越して判断することが望ましいです。

ある程度の年齢ともなれば、それなりの判断や使い方を自分でも考えられるようにもなるでしょう。

養育費はあくまでも子どものためのお金ですが、子どもがまだ幼い間は正しく使えるようコントロールしてあげることも親として大切なことではないでしょうか?

-コラム