離婚という出来事には、必然的に保険の手続きや変更というものがついて回ります。
離婚して独身女性、あるいはシングルマザーとなってしまったことによって、新たに各種保険への加入を検討しなければならないという点ももちろんですし、これまでに加入していた保険の変更もしくは解約等も必要です。
よくトラブルになりがちな例として、結婚中に夫に掛けていた生命保険の受取人を妻にしているというものです。これは多くの家庭でそのような設定にしてあると思われますが、この場合なにも手続きを取らなかったら、いくら離婚していても元妻に保険金が支払われることになるのです。
うっかり変更を忘れていて、不慮の事故等によって亡くなってしまったために、今は何の関係もない元妻に保険金が支払われる、とういケースは実際に発生しています。
この場合、女性側としてはお金が貰えるだけですので損はなく、むしろ得なように感じてしまうかもしれませんが、このとこによって遺族と激しいトラブルに陥ってしまうことがほとんどですので、無用なトラブルを避けるためにも、女性側からも一言受取人変更等を済ませたかどうか、確認を入れておくようにしましょう。
また稀なケースかもしれませんが、妻の方に保険金を掛けてあり夫が受取人というケースもあります。
この場合は離婚後速やかに受取人変更、もしくは解約等手続きをしておきましょう。
このケースでお子さんがいらっしゃる場合は、そのままお子さんを受取人へと変更すれば良いでしょう。
もうひとつ離婚によって変更等の確認をしておくべき保険が学資保険です。
例えば学資保険の契約者が元夫となっている場合です。
もちろんお子さんのためのものですから、元夫とはいえ自分の実子であることには変わりありませんので、学資保険の支払いはそのまま元夫である方が行ってくれる、という場合も多いでしょう。
しかしこの場合、万一契約者の身に何かあった場合は保険金が契約者に支払われるケースがほとんどです。
そのため離婚時にはこの学資保険の扱いについて、しっかり夫婦間で相談しておくことが必要です。
学資保険を解約してしまって、一から加入するというのは何かと不利になりますので、できることなら契約者名義を妻に変更してもらい、そのまま支払っていくというのがベストでしょう。
このように離婚において発生する保険の問題点は様々なものがあります。
普通に生活していると、全く関係ないようなものも多いですので、なかなか思慮が行き届かないものです。
場合によってはプロに相談するなどして、トラブルの未然に防ぐようにしましょう。