裁判

養育費 払い続けてもらうためには

子供と面会する父親

現在の日本では、離婚家庭の中で養育費が滞りなく支払われている割合は残念ながら非常に少ないというのが現状です。
払う側も初めは支払う気でいても、時の流れと共にその気持ちが薄れていくのかもしれません。


もちろん取り決め通りに支払いがされない場合は、強制執行など法に乗っ取った方法もあります。

しかしそうしたやり方は、結局相手を追い詰めることになります。

できればそのような強硬手段を取ることなく、スム-ズに支払い続けてもらうことがベストなのはいうまでもありません。

養育費を払ってもらうために、子供を育てている側は、ある程度の努力も必要です。

まず状況が可能であれば、相手側に定期的に子供を会わせること。

成長の節目節目で写真を送ったり、電話で声を聞かせたり、子供にお礼の手紙を書かせてもいいでしょう。

「子供に会わせてももらえないのに養育費を送る必要があるのか?」

ついこんなふうに思ってしまう、という払う側の本音を耳にすることがあります。

親である前に相手も人間ですから、そのような感情に陥るのも当然でしょう。

離婚に至る経緯によっては、感情的に子供を会わせたくない!という気持ちになる状況もわかります。

しかし、子供には会わせたくないが、養育費だけはほしいというのは、その通りに進まない可能性が高いのです。

支払う方にも感情があるということを忘れてはいけません。

当然このように感情的な配慮をする一方で、万が一の時のために公正証書を作っておくことや、家庭裁判所への調停、審判の申し立てといった手続き等について、日頃から知識を付けておくことも大切です。

相手に気持ち良く自主的に養育費を払い続けてもらうこと。

そのために工夫をしたり努力をすることは、結局子供のためなのです。

子供のためと思えば、自分の意地を通すだけではダメなことがわかるはず。

養育費を払ってもらうためにも、ちょっとしたテクニックが必要なのかもしれません。

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